スキーマ(価値観)をかえるということ
2018/06/01 [コラム]
5月25日集団認知行動療法
「スキーマを変える」
前回までは、自分の価値観(「スキーマ」とも言います)がどこから生まれてくるのか。
どんなスキーマがあるから、今自分が困ったことになっているのかを分析していきました。
今回は自分が苦しめているスキーマがあれば、そのスキーマついて再検討し、
今現在は必要のないものであれば、それを変える方法を学びました。
自分を苦しめるスキーマとは、例えば以下のようなものです。
例)仕事は完璧にやらなければならない、ミスをしてはいけない、
人前では常にちゃんとしていなければならない、弱みを見せてはいけない、人から愛されない…
そして、そのスキーマが人生の中でどの段階で形作られていったかを探る、旅に出てもらいました。
人の記憶というのは、似たような物は、ちょっとしたきっかけで呼び起こしやすくなります。
例えば、ある香水の匂いを嗅いだら、昔同じ匂いの香水をつけていた人を思い出したり、
あるアニメの再放送を見たら、昔その放送を見ていた当時の状況を思い出したり…
そんな経験もあることだと思います。
そのように、考えもそのような経験をした場面を連想することが可能です。
まずはそのスキーマを考えた時の、身体の感覚、感情(例えば胸のあたりが重たい、寂しい感じ)を
感じた、もう少し前の体験が自然に浮かんでくるのを待ちます。
そして浮かんできたものに対して、イメージワークを行いました。
思い出した場面というのは、そのスキーマを形作る体験なわけですが、そのスキーマを変えていくような
働きかけをしていきます。
当時の自分に、今の自分が声を掛けたり、当時の状況を客観的に振り返って、新しく状況を解釈したりします。
このやり方については次回以降も行いますので、興味がある方は是非ご参加ください。
スキーマレベルを変えるのは、色々な記憶を扱う必要がありますが、やり方さえわかれば
自分1人でも色々とできるようになります。
また現在困っていることの解釈を変えるだけでは、なかなか上手く行かないところもあります。
ですが、問題のポイントがわかり、それにちゃんとしたアプローチを行えば、変えていくことができます。
次回以降どんな変化があらわれるのかが、楽しみですね。