人生のテーマをみつけること
2018/07/03 [コラム]
「人生のテーマを見つける」
こちらに通われている方は、身体に症状が出現している方もいらっしゃいます。
それを、動物の本能的なメカニズムの観点から、まずは理解してもらいました。
自律神経というのは、副交感神経、交感神経から成り立っています。
副交感神経というのは、リラックスして、身体の力が抜けている状態です。
身体は休息し、回復していきます。
ストレスがかかると、交感神経のスイッチが入ります。
例えば、草食動物がライオンのような肉食獣に会うと、素早く逃げるないと命の危険に関わります。
素早く動くために、全身に酸素を血液に乗せて巡らせていきます。それで呼吸が早くなります。
また、こんな時は傷ついて、血がたくさんでると死んでしまうので、身体の外側の血管は細くなります。
それでも血液を体に巡らせるので、血圧があがります。物を掴んでもすべらないように、手足に汗をかきます。
草食動物がライオンから逃げようと走っていても「もうダメだ」と思ったとき、パタッと倒れます。
身体は硬直して、まるで死んでいるようです。
ライオンなどの肉食動物は、死んだ動物の肉は食べない、という習性があります。
だから、死んだふりをした動物に近づいて、くんくんと匂いを嗅いで、「これは死んだ動物の肉だから
食べれないな」と思い、立ち去っていきます。
つまり、その草食動物は本能的に、死んだふりをするのが、一番生き残る可能性が高いと知っていたので、
本当に危険だと思ったとき、自然にそのような反応が表れたのです。
数分後、その死んだふりをした草食動物は、少しずつ、手足とブルブルと動かし、立ち上がり、また
何事もなかったように、動き出します。
これを人に当てはめるとどうでしょうか。
ストレスが色々と感じると、動悸や、呼吸が早くなったり、首や肩が凝りやすくなったり、暑くもないのに
変な汗をかいたり、夜中に目を覚ましやすくなります。
そして、自分が苦手な場面(例えば苦手な上司に怒られる)では、身体が固まって、頭が真っ白になり、
何も考えられなくなる…
全部そのまま、当てはまっていますね。
つまり、人もストレスを感じれば感じるほど、交感神経が活発になり、極限の状態では固まってしまいます。
全ては本能的に「自分を守るための防衛反応」だと言えます。
ただ、その程度が強く、過度に緊張しやすかったり、固まってしまうと日常生活に支障がでるので、
日常生活を適切に遅れるレベルに調整を行っていきました。
そのような反応を引き起こしている、いくつかの記憶があるので、そのような記憶もチェックして
もう一度、その出来事に対する解釈を付けなおしました。
例えば、人前で話す時に緊張してしまう、という人がいたとします。
でも昔のことを考えてみると、小学校まではおしゃべりで、人前で話すのが好きだった。でも、中学の国語の授業で、途中で詰まってしまい、そのことをバカにされて、それから人前で話す時に緊張してしまったとします。
そうすると、その記憶が鍵になっているので、その記憶をもう一度捉えなおす必要があります。
発表の場面は多少なりとも緊張するものだ、失敗するぐらいの方が人間味がある…
など、新たに再解釈をします。
そのように、きっかけとなっている、生まれてから、現在までの印象的な記憶を処理することにより、
「人前で話す時に普通に話せることもあれば、緊張することもある。でも、それが普通の人間だし、
人間らしくて親しみが持てる」など新たな意味付けをすれば、人前で話す時の緊張度合いも違います。
そんな事を扱っていました。
自分の内面を変えていきたい方は、お気軽にご参加ください。
お待ちしています。