生きていくのに必要なもの
2018/08/22 [コラム]
「生きていくのに必要なもの」
あなたは『猿の惑星』という映画をご存知でしょうか?
ある宇宙飛行士がある惑星に着きました。
そこでは人間がしゃべれず、猿が人のように話し、その惑星を治めていたのです。
もしあなたが、ある日無人島で生活することになったらどうでしょうか?
食料、水はどうするのでしょうか?
誰も人がいないのであれば、自分で探しに行くしかありません。
山の中で、食べられる木の実を見つけたり、魚を釣ったりすることで、自分で食料を手に入れられるんだ、
という自信につながるでしょう。
また、木を使って自分の寝床を組み立てたりすれば、こうやって住む場所を作ればいいのだな、とそこから
学べる訳です。
その島に1人しかいなければ、結局自分が行動するしかないのです。
そうすることでしか、道は開けません。
人が安心して生活できるようになったのは、人類の歴史の中で本当にここ最近のことです。
普通の人は、自分が安心して住む家があり、食料の確保に躍起になることもないでしょう。
人は様々な能力を持っているけど、安心して過ごせる環境にいると、もともと持っている本来の能力を
忘れてしまいがちです。
逆境という大変な環境に置かれた時に、今まで眠っていた能力を目覚めさせるチャンスとなるのです。
認知行動療法とは「認知(考え方)」「行動」という字から組み立てられています。
認知行動療法というと「認知(考え方)」を変えることに、意識が向きがちです。
ですが「行動」を変えることによって、自分の可能性などに気付き、考え方が変わっていくのです。
「認知」を変えることは、少し練習が必要です。でもこれは技術なので、誰でも身に着けることができます。
勉強と同じで、やり方のコツさえわかれば、自然と色々な考えを見つけられます。
「行動」することにより、新しい考えが芽生え、自信を身につけられるのです。
あたらしい考えを実感として感じられるには、行動してそのことを実感するしかありません。
自らが「行動」を起こすことで、どれだけ考えが変わるのか、そして環境が変わるのか、
そのことに気付いて下さい。