自分の人生に影響をあたえたことを考える
2018/09/26 [コラム]
フムフム、原因はこれだ」
~自分に影響を与えているプログラムを分析しよう~
この文章を読んでいるあなたは、おそらく普通に日本語を話せていることだと思います。
ではその日本語はどうやって身に着けたのでしょうか?
小学生ぐらいの子どもは、普通に生活していれば、その国の言葉を自然に話せるようになります。
小さい頃にその国の言葉を身につけた場合と、もともと違う国に住んでいて、大人になってから身につけた場合には、滑らかさが違ったりします。
小さい頃からその言葉を話していれば、いわゆる「ネイティブ」と言われたりします。
このように子どもというのは、生活している国の言語・文化の影響を受けます。
そして、もちろん身近な大人である、父親、母親、兄弟、親族の影響を強く受けます。
子どもはほとんど無条件に大人を真似したり、大人の考え方、価値観も受け入れたりします。
身近な大人に従うことは、食事や寝る場所も与えられ、相手の気分もよくなるので、生き延びるために本能的にやっているのです。
一方で、子どもの頃の性格と、大人になっての性格が違っていく人もいます。
親に「あなたは小さい頃はよく笑っていたわよ」「1つの事にすごい集中していたわ」「自分で絵を描いたり、歌をうたって、とても想像力豊かな子だったのよ」と言われたとします。
生まれ持った性格は『気質』と言われます。
『現在の性格』=『気質(生まれ育った性格)』+『生まれた後に身につけた性格』
このように言えるかもしれません。
人は人生の中で、インパクトのある出来事は記憶として取り込みます。
生まれた後に、起こった出来事がインパクトがあれば、それを記憶します。そして、それを元にプログラム
が組み込まれます。
母親にテストで悪い点を取って、とても怒られたとします。
そうすると、そのインパクトがある出来事は記憶されます。それと共に、新しいプログラムが作成されます。
言葉にすると「テストで良い点をとらなきゃいけない」「物事は頑張らないといけない」などです。
プログラムとは今まで出てきた『スキーマ(ビリーフ)』の事です。
自分の人生に影響を与えた人は誰だったのか、そこからどのようなプログラムが作成されたのか、
そんなことを探って行きました。
あなたがエンジニアだったとします。
プログラムで不具合があれば、止まったり、不具合が出たりします。
それを直すには、問題がある部分を探し出し、そこを修正したり、差し替えたりします。
人も生まれてから、たくさん身に着けたプログラムがあります。
例えば「自分より立場が上の人の意見は、黙って従わなければいけない」「本音を話すと危険だから、
できるだけ本音は話さない」というものがあるのかもしれません。
あなたを動かしているプログラムの中で、あなたが生きづらくなっているものがあれば、
そのプログラムを修正すればいいのです。
例えば、母親にテストの点数で怒られて、とてもショックを受けた経験があったとします。
すると、それがきっかけで、いつも頑張りすぎてしまうプログラムを作り出されたとします。
でも、それが自分を追い込んでしまうプログラムだとわかったなら、そのプログラムを修正すればいいのです。
プログラムは過去の出来事と共に保存されているので、その出来事を振り返り、解釈し直したり、
イメージの中で再体験することにより、プログラムも変わっていきます。
いつも頑張りすぎてしまうプログラムを、「必要な時だけ頑張ればいい」「頑張って上手くいかなければ、違うやり方を考えればいい」など、違うプログラムに変更すればいいのです。
今回はそのプログラムの原因となっている記憶を色々思い出してもらいました。
なぜならプログラムを修正するには、まずそのプログラムを見つけ出さないと修正でいないからです。
プログラムが隠されたままでは、修正できないからです。
ちゃんと内面に意識を向けて、いろいろなことを振り返っていけば、そのプログラムは浮かび上がってきます。
そして、そのプログラムを思い出せるということは、自分が無意識で「今ならそのプログラムを扱えるから、
そのことに気づいてね」と伝えてきている訳です。
次回以降は、そのプログラムを修正する方法を色々行っていきます。
プログラムを修正する方法はたくさんあります。この集団療法の中でやり方のコツをつかめば、
自分でも時間がある時に修正することができます。
あなた自身が生きやすくなるように、どんどんプログラムを変えていきましょう。
そしてプログラムを自分の望むように修正していけば、どんどん生きるのが楽になるのに気づくことでしょう。