レベルをあげて問題をクリアしよう!!

レベルをあげて問題をクリアしよう!!

「あっ、サクサク進む」

~レベルを上げればクリアも簡単!~

 

 

こんな状況になったと、想像してみてください。

 

あなたは英語の資格試験を受けなければなりません。試験は一ヶ月後です。

あなたは「苦手だな~」と思いながら、現実を見ないようにしました。もしかしたら、試験中にどんどん

答えが閃いてくるかも、とか、ちょっとだけ勉強したところが全部出て合格点を取れるかも、と奇跡を想像していました。

試験当日は気が重いです。

実際に試験を受けてみると… 答えも自然には浮かんでこず、結果は不合格でした。

 

あなたは「こうなったら勉強するしかない」と気持ちを切り替えて、勉強することにしました。

その資格試験用の問題集を買ってきて、問題を解きました。間違ったところには印をつけました。

「記憶に定着させるには問題集を繰り返し解くといい」と本で読んだので、その問題集を3回解きました。

また現実を見るのは辛かったですが、模擬試験も受けて、どこが得意で、どこが苦手かを把握しました。そして苦手な分野の問題をたくさん解きました。そうすると、だんだんその分野が得意になってきました。

 

そして試験当日を迎えました。今まで問題をたくさん解いたので、何となくパターンもわかっています。

「あれだけ勉強したから、今度は大丈夫だろう」そんな自信が湧いてきます。

試験は少し緊張したけど、だいたい予想通りでした。 結果は見事合格しました。

 

やった甲斐がありましたね。

 

 

 

少し話は変わりますが、子どもの頃を思い出してみてください…

 

あなたは子どもの頃、ロールプレイングゲームをやったことはあるでしょうか?

ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといった冒険ゲームです。

 

そのゲームの世界ではたくさんのモンスターが現れます。

モンスターを倒すと経験値が手に入り、ある程度経験値が貯まるとレベルが上がります。

レベルが上がると力が強くなったり、素早さが早くなったり、体力が上がったりします。

 

例えば、そこの大陸をクリアするためには、そこの大陸を支配しているモンスターを倒す必要があるとします。

あなたたちのパーティーはレベル15です。でも戦ったら、ほとんどすぐにやられてしまいました。

 

あなたは考えます。「きっとパーティー全員が会心の一撃を出して、5ターンぐらい耐えられれば勝てるだろう」そう考えて、戦いに挑みます。でも相手の攻撃が強くて、1撃で多くのダメージを受けます。会心の一撃も想ったように出ません。また全滅してしまいました…

 

攻略本を見ると、その大陸のクリアの目安はレベル25です。

あなたは考えます。「レベルを上げずにこの大陸をクリアできればいいと想っていたけど、レベルを上げて、武器と防具をもう少しいい装備にそろえよう」と考え、地道にレベルを上げて、お金を貯めて、武器と防具をそろえました。

 

再びそのモンスターと対戦します。まあ、普通に戦えば勝てるだろう、という自信もあります。

その結果は…危なげなく、見事に勝利しました!

 

 

 

仕事を休職中の人が、復職して上手く行くかは、ある程度事前に想定することができます。

 

多くの人は仕事を休職すると、まずはゆっくり休みます。しばらくすると暇な時間が増えて好きなことをしたり、遠出をしたりします。

 

ある人は休職が近づくと、不安が強くなり、ドキドキして、夜もあまり寝れなくなってしまいました。

その一方で、復職が近づいてきても、晴れやかな気持ちで、何か吹っ切れた感じの人もいます。

この違いは一体どこからやってくるのでしょうか?

 

前者は、休んでいた間は問題となっていた状況から回避していたからよかったけれど、再び苦手な状況が近づいてきたから不安が強まったのでしょう。

どうして不安かというと「再び同じような状況になったら、上手く対処できないだろ」と考えているからです。

 

後者は、休職の間にどうして具合が悪くなったのかを振り返り、それに対して対処法を考えたり、苦手な状況の捉え方を変えたりしています。だから「再び同じような状況になって何とか対処できるだろう」と感じているのです。そうすると多少の緊張感はあっても、どこか安心感もあるのでしょう。

 

 

休職は人生の転機と言えます。

今まで通りのやり方で、ストレスを感じる生き方を続けるのか、新たなやり方で、もっと自然に自分らしく生きて行くのかが問われているのです。

一部の方は「休職して、大切なことに気づいてよかった」とおっしゃっていたり、復職してから生き生きと仕事をしている話を聞かせてくれます。

 

人は今までのやり方が上手くいかないからこそ、真剣に考えたりします。そこで、新しいものが生み出されていくのです。

休職や、大きな挫折は、新しい人生の再スタートだとも言えます。

その経験があったからこそ、自分がどんな風に変化したり、成長したのかを、あとから気づかれるかもしれません。

平穏な時には、今までのやり方を自然に継続することが多いですが、危機的な状況にさらされることで、眠っていた能力が開花していくのです。

 

日本では春になると桜が咲きます。

一定期間、気温が低かった後に、気温が上昇するとそれが刺激となり、花開くのです。

刺激があるからこそ、花開くのです。

 

さあ、あなたは今抱えている問題を乗り越えることで、どんな姿になっているのでしょうか?

自分が見ても、驚く変化があるのかもしれませんね。