それは本当に問題ですか?
2019/03/15 [コラム]
「それは本当に問題ですか?」
~それは、あなたを成長させるきっかけです~
あなたは宝くじを買ったことがあるでしょうか?
1等を目指して、宝くじを買ったことがあるかもしれません。
宝くじを引いて外れた時に、「自分は1等を引けないなんて、何てだめなやつなんだろう」とは思わないはずです。
また、抽選会でくじを引いた時、5等のテッシュだったらどうでしょうか?
ガッカリしたり、悔しがったりしても、自分を責めることは少ないと思います。
F1のレーサーはチームを組んで、車のセッティングをします。
ドライバーが車でサーキットを走り、「ちょっとサスペンションが堅いな。もう少し、柔らかくしてくれる」などメカニックに伝えて、それをメカニックが調整していきます。
ドライバーの頭の中には、運転しながら、その車の理想のイメージが出来上がっています。
それと照らし合わせて「もうちょっと、機敏は反応がいいな」などと、自分のイメージに伝えていくのです。
そのようにして調整して、理想の状態が出来上がります。
研究者の人は、何か新しい物を作り出すために、何回も実験を繰り返していきます。
何十回、何百回と実験を繰り返しながら、「この方向に行けば何か新しいものができそうな気がする」というイメージの元、その実現に近づいていきます。
もし研究者や、商品開発をしている人が、何回か失敗した時に「あーだめだ」「自分はどうせダメだから、何やっても上手く行かないんだ」と落ち込んでいたら、とても新しいものを形にすることはできないでしょう。
たくさんの方法を、試行錯誤することによって、新しいものが生み出されるのです。
見方によっては99%が失敗で、1%が成功だと言えます。
しかしそのような職業の人は、上手く行かなかったことを「自分がダメだからだ」と、自分の人間性に結び付けることはあまりしません。いろいろな事を繰り返すことで、可能性を見つけることができ、形にすることができるとわかっているからです。
そう考えると、失敗、成功とは、ある側面を切り取った見方だとも言えます。
そもそも「失敗」「成功」という概念自体が、その人の意味付けなのです。
起きた出来事に「失敗」「成功」と意味付けをするのは、その人の価値観が根底にあります。
前提として「上手く行くことはいい」「なるべく完璧にやらなければいけない」などの、価値観が隠れているのかもしれません。
「上手く行くことがいい」「失敗してはダメだ」…
そのような根底にある考えこそが、その人を縛り、追い詰めていることに気づいてください。
問題を解決するには、その姿勢が最も大事です。
上手く行かなかった時、それを過剰に自分の能力、人間性に結びつけると、自分の感情が揺さぶられます。
自分を責めてしまいます。
まずはいったん落ち着いて、冷静に考えてみましょう。
どこが上手く行っていて、どこが上手く行かないのか、細かく分析してみましょう。
上手く行かないのは、上手く行かないだけの理由があるからです。
それは何なのかを、考えてみます。
そして、どうすれば上手く行きそうなのかを、考えてみましょう。
色々試していれば、どうすればいいかが見えてくるでしょう。
目的地を目指す時に、途中で歩みをやめてしまったら、目的地にはたどり着きません。
一歩一歩進んでいけば、時間はかかっても、目的地にたどり着きます。
あなたは自分が抱えている問題に、どのように向き合おうとしているのでしょうか?
その姿勢が正しければ、いづれ解決することでしょう。