自分の基準で生きること

自分の基準で生きること

「自分の基準で生きる」

~あなたの生き方を決めるのは、あなた自身です~

あなたが友達と4人で、レストランに食事に行ったとします。

他の3人はハンバーグを注文しようとしています。あなたは本当はオムライスを食べたかったのです。でも1人だけ違うものを注文すると時間がかかると思い、同じハンバーグを注文することにしました。

ハンバーグを食べても、「やっぱりオムライスがよかったな」という思いが、心の中にあり、モヤモヤしていました。

またある人は、人から好かれたいと思っていました。

相手と話をしていて、「うん、うん、そうだよね」「それ、わかるよ」と共感していました。

それは違うな、と心の中で思っても、なるべく言わないようにしています。

心の中ではイライラしても、なるべく出さないようにしています。自分の思っていることを話さないので、人と話すことはストレスがたまります。

もっと言いたい事言えたら楽なのになぁ。でもそうしたら、嫌われるかもしれない、と悩んでいます。

人から好かれるために、思ってもないことを言い、相手に合わせるのはつらいものです。

今回は「自分の基準」を大事にしていくか、それとも「他人の基準」を大切にしていくかを、振り返ってもらいました。

「自分の基準」を大切にする人は、自分がやりたいことをやっているので、満足できます。

一方「他人の基準」を大切にしている人は、自分よりも相手を優先して考えたり、行動するので、不満がたまったりします。心の中では「本当はこんなことしたくないのに」と文句を言っています。

例えば「人から愛されたい」というのは、「他人の基準」で生きていることになります。

相手が喜びそうな事を言ったり、相手のために自分を犠牲にして何かをします。相手から、やさしい態度や言葉をかけられれば、その時は「愛情が得られた」と感じます。

でもそういう反応が返ってこないと「自分は愛されていないんだ」と思います。

なぜなら判断の基準は「他人」であり、「自分」ではないからです。

「自分」の幸せは他人次第で、常に相手の顔色をうかがい、相手の反応に振り回されています。

その根底には「自分には価値がない」という思いがあります。「価値がない自分を認めてもらうためには、相手から愛情がないといけない」と自分の評価を他人に預けているのです。

相手からの反応を大事にすればするほど、「自分は価値がない」という思いを強化していきます。

また「結果を出さないと認められない」という考えを持っている人がいます。

「テストでいい点をとらないといけない」「仕事で結果を出さないといけない」というのも当てはまります。

そのために必死にやる訳ですが、それが達成できない時は「やっぱり自分はダメなんだ」という思いを強めていきます。

本来人は、何かができても、何かができなくても、自分が大切な存在であるということには変わりありません。

そのことを思い出して欲しいと思います。

「他人の基準」を中心にするのではなく、少しずつ「自分の基準」を大切にすることで、人に左右される人生から抜け出していくことでしょう。