自分を動かしているプログラムを修正すること

自分を動かしているプログラムを修正すること

「自分を動かしているプログラムを修正する」

~それは過去の体験が原因だった~

自分の行動を決めているのは何でしょうか?

それは自分の意志でしょうか?

ある人はみかんが大好きでした。ある時、親戚からみかんが1箱送られてきました。

みかんが好きなだけ食べれるのが嬉しかったです。ある日、たくさんみかんを食べたらお腹を壊してしまいました。それ以来、みかんを食べるのも嫌になってしまいました。

これを言葉で表すと『みかんを食べるのが苦手』と表現できるかもしれません。

しかし、自分の価値観が文章によって保存されているかと言えば、そうではありません。

みかんを見ると、昔たくさん食べ過ぎた時の嫌な記憶や、お腹を壊して気持ち悪かった感覚を思い出します。

そのような記憶が結び付き、身体に力が入ったり、緊張したり、胃のあたりが重くなったりと身体の反応が生じます。それと共に不快感、不安、恐怖、などネガティブな感情を呼び起こしているのです。

このように、過去の体験がデータベースとなり、瞬間的に目の前の出来事を判断しているのです。

言葉で表現するのは2次的なものです。そのような記憶から学んだことを、まとめて言葉で表現すると『みかんを食べるのが苦手』となるのです。

過去の出来事から、データベースが作られています。

こういうタイプの人は『やさしい人』だ。ああいうタイプの人は『きびしい人』だ。そのように、ステレオタイプの物の見方が形成されていきます。

そのやり方のいいところは、あまり深く考えることなく(つまり、考えるための余計なエネルギーを使わない)判断します。

一方で、そのやり方のよくないところは、いったん思い込みが形成されると、よく考えることなく反射的にステレオタイプで物事を判断してしまうところです。

人との関わりかたのパターン、話し方のパターン、仕事をする姿勢など、今まで作られていたパターンを

あまり考えることなく用いている人が多いのです。

例えば、子どもの時にバレーボールをやっていて、弱音を吐いてはいけない、という姿勢で指導されたらどうでしょうか。疲れていたり、もうこれ以上できない、と思っていても、それを口に出したら怒られるから、

無理をしてでも頑張ってしまいます。

そのように学んだことを、大人になったら、仕事にも無条件で適応してしまうこともあります。

自分ではもっと人に相談したり、多すぎる仕事を調整してもらってもいいとは思っても、昔の経験が染みついているため、なかなかそうは振る舞えなかったりします。

今回は、今のあなたが変えたいと思っているパターンを、まずは考えてもらいました。

そして、そのパターンに影響している記憶を調整していきました。

そして、今のあなたに都合のいい新しいパターンを、改めてインストールしていきました。

言葉というのは、五感の情報をともなって保存されています。

なぜなら言葉自体は、それ自体は本来意味を持たないからです。

その言葉にまつわる記憶を丁寧に洗い出し、再度検討していくことで、言葉の持つ意味自体が変化していきます。

おかし、電車、仕事、人生…

あなたはそのような言葉にどんな意味をつけていますか?

もしよくないイメージが紐付いているなら、新しいイメージを改めてつけ直してもいいでしょう。