すべては本当の自分で生きるヒントです

すべては本当の自分で生きるヒントです

「すべては本当の自分で生きるヒントです」

~症状があなたの望む生き方を教えてくれる~

人はストレスを感じると、身体の症状が出現したり、不快な気分になったりすることが多いでしょう。

多くの人が「この不快な症状を早く治したい」と思います。しかし、症状はどうして出現するのでしょうか?今回は、そのことについて考えていきました。

ところで症状は、そもそも悪いものなのでしょうか?

症状がどうして生じるのかを知ると、その意味がわかってくるかもしれません。

例えば、映画館で映画を見ていたとします。ずっと見上げるように映画を見ていたら、首や背中が痛くなってしまいました。

この症状をメッセージは、「同じ姿勢でいると筋肉もこわばるから、時々身体を動かしたり、違う姿勢になってね」ということになります。

つまり症状というのは、『このままのやり方だと上手く行かないよ』というフィードバックなのです。

例えば、仕事をしていて、ある時期具合が悪くなり休職した人がいたとします。その人は3ヶ月ほど休み、気分も改善し、体力も回復したため、復職しました。復職して最初の頃はよかったのですが、2ヶ月ぐらいする頃からまた具合が悪くなり、再び休職することとなりました。

どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?

それは『症状は悪いものであり、早く取り除かなければならない』という考えが根底にあったからでしょう。

症状は、何かの結果として生じているものです。ですからその症状が伝えているメッセージをしっかり受け止めていれば、再発するのを防げたことでしょう。

それは「何でも無理して、仕事を引き受けない方がいいよ」「もっと人を頼ってもいいんだよ」というメッセージなのかもしれません。

症状は、何かを伝えようとするメッセージなのです。

ところで話は変わりますが、最近の車は、様々な機能が盛り込まれています。

白線をまたごうとするとアラームが鳴って危険を知らせてくれます。車をバックして障害物にぶつかりそうになると、警告音が鳴ったりします。

症状というのは、この車の警告音のようなものです。

「そっちの方に行くと、また大変なことになるよ。」「そっちは、あなたが本当はやりたいことじゃないでしょう。」

このように、それを伝えようとして症状が発生します。

人生の若い頃は、徹夜をしたり、無理をして仕事をしても、何とかなってしまいます。

しかし30代、40代ぐらいになってくると、そのような無理をしていると症状が出現するようになってきます。

色々な事を我慢し続けた人ほど、早く症状が出るようになります。

「それは本当はあなたがやりたいことじゃないでしょう」と、症状があなたの本心に気づかせようとしているのです。

苦手な人といる時に具合が悪くのであれば、「あなたの気持ちをもっと大事にして、相手に伝えてね」というメッセージかもしれません。

心の中に『感情を溜めるダム』があると、想像してみてください。

そのダムは不満が溜まると、だんだん積み重なって、水位が上がって行きます。

自分の不満を小出しに出来る人は、不満を放出するので、ダムが一杯になることはありません。しかし、不満を外に出さず、ため込んでいる人は、どんどん水位が上がっていきます。もうこれ以上はためため込めない、という時になって、色々な症状が出現します。

悲しくもないのに涙が出てくるのは、「私には、こんなため込んだ気持ちがあるから気づいてね」という、本当のあなたからのメッセージかもしれません。

症状は「こうすればあなたは幸せになれる」という、明確な道筋を教えてくれる訳ではありません。

しかし、「そっちの方向に行くと、もっと大変なことになるよ」「それは、あなたがやりたいことじゃないでしょう」とお知らせしてくれるようになるのです。

明確な答えではないけど、自分らしく生きるためのヒントを与えてくれるようになるのです。

比較的自由に生きて、自分の望みを叶えている人には、このような症状は現れません。

今まで、色々なことを我慢したり、やりたくないことばかりやった人に現れるのです。

「そっか、今まで色々無理してたよね。自分が望まないことを、我慢してやっていたよね。それじゃあ、あなたが幸せになれるようにヒントを出してあげる。ちゃんと耳を傾ければ、あなたらしく生きれるよ。だから気づいてね」というような、お助け機能だと言えます。

今回のワークでは、どうして症状が生じているのか、症状は自分に何を伝えようとしているのかを、受け取っていきました。また、どうすれば自分が楽になり、症状が消えて行くのかを探ってもらいました。

それを知るための2種類の方法を行いました。今回参加した全員の方が、そのヒントを得ることができました。

私たちはついつい症状を消すことに焦点を当てがちになります。

しかし、どうして症状がやってきたのかを知ることも大切でしょう。

本来自分がどのように生きることを望んでいるのか、そのメッセージをしっかりと受け取った時、自分の進む道が明らかになっていくでしょう。

あなたの中にある症状、あなたの中にあるネガティブな感情…

それはあなたに何を気づかせようとしているのでしょうか?

どのように生きると幸せになれると、伝えているのでしょうか?

色々なことに気づいたとき、今までいらないと思っていたメッセージに感謝出来る時が訪れることでしょう。

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