この世の普遍的な法則
2019/08/06 [コラム]
「この世の普遍的な法則」
~ある物語が終われば、新しい物語が始まる~
実はこのタイトルは、1年ほど前に似たような内容で行いました。
それはあらゆる存在に共通する、普遍的な変化のプロセスだと言えます。
この考え方を知っていると、知っていないとでは、日々の出来事に対する受け止め方が異なるので、知っておいた方がいい重要なポイントです。
ところで話は変わりますが、日本は四季があります。季節ごとに様々な変化が訪れます。
春は植物が芽を出し、育ち始めます。
夏になると、緑があふれ、生命力の豊かさを感じさせます。
秋になると、針葉樹などの葉は落ちてゆきます。
冬になると、木は枝ばかりになり、植物は動きを止めたように見えます。特に雪国の冬は、一面を雪が多い、沈黙しているかのように見えます。
しかし、春が近づいてくると少しずつ雪が解け、木の芽が顔を出します。動物たちも冬眠から目覚め、少しずつ活動を始めます。
前回お伝えした『死と再生』のプロセスが、1年ごとに繰り返されているのです。
このことは会社の成長にも当てはまります。
人々が思いつかないような、何か新しい商品を開発したとします。それが売れてくると、生産も増え、会社の規模も大きくなります。そうすると他の会社も真似し始め、似たような製品が売られるようになります。
そうすると市場は飽和状態になります。
もし最初の成功で味をしめ、あぐらをかいていたら、そのうちその商品も飽きられ、会社の売り上げも落ちていくでしょう。
会社を維持していくためには、常に新しい商品を生み出さなければいけないのです。
そして生命に死があるのはなぜでしょうか?
動物は世代ごとに、その状況に適応していくために、身体も変化していきます。
そして、突然変異によって生み出され種が、今までの種に取って変わっていくことも珍しくはありません。
今までやっていた仕事で、ある時上手く行かなくなったら、それをどう捉えればいいのでしょうか?
『自分の能力が足りないんだ』『自分にはどうせ無理だ』…
そんな風に考えていれば、そこから抜け出すことは難しいでしょう。
今までのやり方では上手く行かないから、今までにない新しいやり方を見つけてね、というメッセージと言えます。
逆に、今までのやり方でずっと何とかやれていたのであれば、成長していない、ということにもなります。
人は上手く行かないで、壁にぶつかるからこそ、そこから抜け出すために必死に新しい方法を考えるのです。
『上手く行かない』というのは、新たな能力を見出す機会が訪れた、ということになります。
そのような万物の成長のサイクルを理解していれば、目先の上手く行かないことで、大きく落ち込むことも減ることでしょう。
もちろんその時はちょっと落ち込むことはあるかもしれないですが、しばらく時間が経てば、また動き始めることでしょう。
今あなたの置かれている状況は、あなたがどんな能力を目覚めさせる機会なのでしょうか?
不安、うつ… それだけをみれば、希望は持てないかもしれません。
だからこそ、どんな能力が目覚めようとしているのか…
大局的に見れば、人生が大きく好転する転機とも言えます。
そこを抜け出した時、かつての自分から大きく成長していることに気付き、驚かれることでしょう。