どんな問題もささっと解決!!
2019/09/18 [コラム]
「どんな問題もささっと解決」
~全国から依頼殺到、伝説の修理人になるためには~
今回は定期的に行っている、問題解決法のアプローチを実施しました。
この技法は様々な場面で応用することが可能です。仕事の進め方、様々な家事のやり方、外出時の計画の立て方など、幅広く使えます。
そのポイントとなるのが、問題に向き合う姿勢がとても重要になります。確かに技法も重要ですが、その姿勢が結果を出せるのか、出せないのかに繋がっていきます。
今回は重要な問題に対する姿勢を、さまざまな例を通して学んで行きました。
ところで、問題に向き合うためには、その『前提』がとても大切です。
『前提』とは何かというと…その人の世界観、自分自身に対する価値観などです。
人はそれぞれ、当たり前のように思っている価値観があります。その人の中では、当たり前のことなので、疑うこともありません。
自分のどのような価値観が、自分に影響を及ぼしているのか…
それを知ることで、自分を突き動かしているプログラムに気づき、その価値観を修正することができます。
例えば、世の中は思い通りにならない。自分は人より劣っている。
何か成功するためには、たくさんの努力が必要だ。お金を稼ぐのは大変だ。
世の中は見た目が良い人が特をする。私は人から大切にされない。人はきっと裏切る…
このような価値観を、その人が当たり前だと信じ込んでいれば、その人の考え方、行動に大きな影響を及ぼします。
ある例で考えてみましょう。
あるところに電気機器の修理屋さんがいました。
そこに、珍しいオーブンレンジが持ち込まれました。修理をしてみましたが上手くいきません。
修理人はイライラして、物に当たったりして、その後寝込んでしまいました。お店の前には、張り紙がしています。 そこには「ちょっとショックな出来事があったので、2,3日お休みします」と書かれていました。
この人は、どのような前提があると思いますか?
「完璧に修理できないといけない」「修理できないのは自分に能力がないからだ」「自分には難しい問題は解決できない」…
このような前提があるのかもしれません。
また違う例で考えてみましょう。
あなたは家にあった古いカセットレコーダーを、もう一度聞きたいと思いました。
古いものなので、メーカーでの修理も終了しています。そこで近くの修理屋さんに持っていきました。
修理人はそのカセットレコーダーをしばらく見ていましたが、「ムリムリ、絶対ムリ」「こんなの自分には
できない」と言いました。
この修理人はどのような前提を持っていたのでしょうか?
「やったことのないことはわからない」「メーカーの人が直せないものを直せる訳がない」…
そのような前提があるかもしれません。
あなたはどうしてもその古いカセットレコーダーで音楽を聴きたかったので、ほかの修理屋さんに
持ち込み、依頼することにしました。
そのお店の修理人は、じっくりと観察したあと「ふーむ。では一度預かって見てみましょう」といい
引き受けてくれました。
この修理人は、どのような前提を持っているのでしょうか?
「細かく分析すれば、問題点が明らかになるはずだ」「どんな問題も、解決方法が存在する」…
こんな前提なのかもしれません。
その修理人は、再生ボタンは動くのか、どこまで電気が通っているのかなどを1つずつ丁寧に調べていきました。そしてカバーを外し、ローラーやゴムベルトの減り具合など、丁寧に調べ始めました。
そしてとうとう原因を突き止めました。
その部分を修理して、カセットレコーダーが無事に動くようになりました。
依頼したなあなた、直ったカセットレコーダーを見て大喜びしました。
このように、問題を解決するにはその姿勢が大切になります。
「難しい問題は自分には解決できない」と考えていると、問題解決から遠のきます。
一方で「問題を分析すれば、必ず答えが見つかる」と考えていると、問題解決に近づいていくでしょう。
このようなマインドセットを、問題解決に向き合う姿勢として理解してもらいました。
そして後半は、オーソドックスな問題解決法のフォーマットを使い、行いました。
問題をまず定義して、問題が解決したゴールを設定します。
そして解決するまでのステップをできるだけ細かく作成しました。
よく知らない人でも、その手順を読めば誰でも実施できるぐらいに、細かく作成してもらいました。
あとはその計画をやってみて、実際にどうだったかを検証します。
あくまで計画なので、やってみて上手く行く点、行かない点があると思います。
それを踏まえて、また計画を修正していくといいでしょう。
手順さえ憶えてしまえば、誰でも出来るやり方ですが、その効果は十分なものです。
みなさんも問題解決法をマスターして、色々な問題を解決してはいかがでしょうか?