問題解決のコツはわかりやすさにあり!!!
2019/09/30 [コラム]
「小学3年生にも説明できれば、話は通じる」
~問題解決のコツは、わかりやすさにあり~
今回は、前回行った問題解決法について、実際にポイントとなる点について、さらに詳しく行いました。
問題解決法のポイントとなるのは『手順を細かく説明すること』です。
それに役立つために、できるだけわかりやすい説明する、というテーマで練習を行いました。
わかりやすく説明するためには、かみ砕いて、丁寧に説明する必要があります。
心がけてもらったのは『小学三年生にもわかるように説明しよう』という点です。
最初にテーマとして扱ったのは、このクリニックの最寄り駅から、クリニックまでの道のりを説明する、というものでした。
地図を書いて、目印となる建物のイラストを描いたり、それを見れば小学三年生でも間違わないような工夫をしてもらいました。
車のお店には車の絵を描いてもいいですし、ロゴを書いてもいいでしょう。喫茶店であればコーヒーの絵などを描いてもいいかもしれません。
あとはある程度縮尺が、同じ比率になっていることです。よくホームページなどで簡略な地図が記載されていますが、簡略化しすぎてよくわからなかったりもします。
そのようになるべく子どもでも、それを見てわかるように地図を作成してもらいました。
そして後半は、カレーの作り方を小学三年生にもわかるように説明してもらいました。
題材はカレーのルーの箱の裏に書いてある、簡単な作り方を参考に、それをさらに詳しく説明していきました。
カレーの箱の裏には、4コマ漫画のように4つのステップが書かれています。
最初はイラストと共に、次の解説が書かれています。
① 厚手のなべにサラダ油を熱し、一口大に切った肉、野菜をよくいためます。
② 水を加え、沸騰したらあくを取り、材料がやわらかくなるまで弱火~中火で約15分煮込みます。
③④と続きます。
この①の前にも、にんじんはどのように切るのか、ジャガイモはどのように切るのか、説明が必要かもしれません。
その前に用意する道具として、まな板、包丁、ボールなども説明があった方がわかりやすいでしょう。
料理をしたことがない人は、弱火や中火などの説明もあると、さらにわかりやすいでしょう。
そんなことを考えながら、4つのステップに細かい説明を付け加えながら、細かく書いてもらいました。
相手は小学3年生で、ほとんど料理をしたことのない子ども、という設定です。
そんな子でも、この説明を見ればカレーを完成させることができる、という説明文を作成してもらいました。
実際に書くのは大変でしたが、まさにここに問題解決法のポイントがあります。
物事を実際に最後まで行えないのは、そのステップが大きすぎて、その間何をすればいいかわからないからです。
できるだけステップを小分けにして、1つ1つは大したことはないけれど、それをやれば確実に達成出来る、という手順を作成すると実現可能性が高まります。
これは片付けにも当てはまりますし、仕事の書類作成にも当てはまるでしょう。
このコツを掴んでから、問題解決法のフォーマットを使って行うと、自然と細かいステップが思いつくようになります。
問題解決法はやり方を身につければ、誰にでも行うことができますが、今回はその重要なポイントを扱いました。