対人コミュニケーションについて考える
2017/12/30 [コラム]
対人関係、対人コミュニケーションについて考える
集団認知行動療法を12月29日に行いました。
当院では毎週集団認知行動療法を行い、毎回テーマを決めて行っています。
「人との関わりから自由になる」
まずは今の人とのコミュニケーションについて振り返ってもらいました。
自分が人と話すと時に無理をしていないかどうか、考えていきました。
もし自分が無理しているのであれば、そのような場面で無理をするような、何らかの「信念」が
存在していると言えます。
例えば「相手の意にそぐわない発言をするといじめられる」「場の雰囲気を壊すような発言をしてはならない」「その考えが間違っていると思っても、ある程度理解を示さなければならない」…
様々な信念があるでしょう。
そのような信念は、過去のある地点や、積み重ねにより出来ることが多いです。
例えば子どもの頃、母親に反対意見を言ったらすごい怒られた。それで、それ以降は母親の意見に合わせていた、ということもあるでしょう。
また中学校でみんながいじめている人を自分がかばったら、今度は自分がいじめられる立場になった、
という体験もあったかもしれません。
このように過去の体験が、自分自身に強いインパクトを与え、そこから自分の行動が変わったという体験に
気づいてもらいました。
でも、自分の気持ちを押し殺していると、会話が終わった後に強い怒りがこみ上げてきたり、
そのことを考えて夜も寝れなくなったり、人と会いたくない、と思うようになったりもします。
その代わりに、本当は自分が望んでいるコミュニケーションのパターンはどんなものだろうか
というものを考えてもらいました。
もっと人と話していて、心が開かれていて、偽らずに自分らしく振る舞っている、
そんな状況に関してイメージしてもらいました。
そう振る舞うことは自分自身の意見を尊重しているし、自分自身を大事にしていることにもなります。
このように「現状」と「理想」の状態を比較して、
今までの「無理して、我慢している」コミュニケーションのパターンと、「もっと自分らしくいられる」
コミュニケーションのパターンについて考えてもらいました。
「自分らしくいられる」時は、どんな表情で話をしていて、どんな声のトーンで、どんな気分で、どんな雰囲気なのでしょうか。
そして、そこから見えてくる「自分が大切にしていること」…
それを意識して日常生活のなかでコミュニケーションをするとどうなるのでしょうか。
ぜひ試しにやってみて下さい。どうなるか楽しみですね。
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