過去の体験を癒やすこと1

過去の体験を癒やすこと1

「過去の体験を癒やす」

~子どもの時と、今の大人の自分との違いに気づく~

子どもの時は、子どもの自分の視点から見た世界観で周りを見ています。

子どもの頃に、親からよく叱られていた人は『私は親から嫌われていたから、あんなに怒られていたんだ』と思い込んでいるのかもしれません。

でも実は親が、社会に出たときに自力で問題を解決出来るような力を身につけて欲しい、という思いで怒っていたとは、子どもの時分には気付かなかったことでしょう。

大人になって改めて振り返った時に『今までそんなことは考えていなかったけれど、もしかしたら相手はそういう思いでそういう言動を取ったのかもしれない』と気付くこともあるでしょう。

それはどうしてかと言うと、過去を振り返った時、様々な経験をして多様な見方ができるようになった『大人の自分』の観点があるからです。

過去の記憶を単に振り返るだけだと、当時の子どもの考え方での意味づけが結びついたままです。

過去の、当時の年齢での物の見方で保存された記憶をいったん取り出して、大人の視点を持ち出すことで、

今までとは違った意味づけをしていくことができるのです。

今回はイメージの中で、もう一度過去の場面に戻って体験してもらいました。

一つのポイントとして、最初から理性的に振り返りすぎないことです。

なぜなら理性的に振り返りだけでは、潜在意識などの深い部分の癒やしが起こらないからです。

当時の場面に一度入り込み、そこで色々な質問をしたり、色々な観点が持てるように働きかけたりしました。

今回は参加者が少なかった分、じっくり取り組むことができました。

そして「ああ、今まで私は嫌われていたと思っていたけど、そうではなかったかも」と思われるような、価値観の転換もありました。

今回は自分でできる方法をお伝えしましたので、あとはご自宅で行うと色々な変化が起こっていくことでしょう。

自分がどういう人間なのかは、過去の体験に対する意味づけによって形成されています。

自分に大きな影響を及ぼしている様々な出来事に対する意味づけを変えることにより、自分という人間のイメージが変わっていくのも自然なことです。

そのようにとても大切で、効果がある方法を今回は行いました。

今回は自分でできる方法をお伝えしましたので、あとはご自宅で行うと色々な変化が起こっていくことでしょう。