夜明け前の暗闇
2019/11/19 [コラム]
「夜明け前の暗闇」
~あなたは今与えられている贈り物の大切さに気づいていますか?~
こちらの病院に来る方は、仕事をしていて具合が悪くなり、休職する人もいます。
1回の休職をして、そこで何か自分の課題に気付けば、それ以降に再発する可能性は少ないでしょう。
1回休職しても、その人の課題がクリアできていなければ、2回目の休職になったりもします。
そして、時々3回休職する人がいます。
3回目となると、その人も「これは何か向き合わなければいけないことがあるな」と考える訳です。
2回、3回となると、その人の抱えている大きなテーマがあるといえるでしょう。
言い方を変えると、その点に気付けば、これからの人生はもっと楽に幸せに生きられますよ、ということになります。
休職をして「ああ、これでキャリアがダメになった」「この先の人生に希望が持てない」と思っている時は、まだ休職したことの意味をあまり理解していないのでしょう。
「休職して、最初は落ち込んだけど、振り返ってみたら本当によかったと思う」「あのまま働き続けたら、今も辛いままだったと思う」と言うようになったら、抱えていた課題をクリアできたのでしょう。
「休職してよかった」と意味付けられる人は、この先同じ仕事をするにしても、前よりもずっと楽に仕事ができるようになります。
今までよりも、もっと充実した生活になることでしょう。
そうなるためには、ある意味、今までとは生き方が変わったような感じがします。
周りの人から見ても「あの人、何か変わったよね」と言われたりもします。
休職したことの本質は、仕事のことのように見えて、実はその人の人との関わり方、その人の価値観が影響されています。
休職が『神様からのプレゼント』だとしたら、そこにどんなメッセージがあるのでしょうか?
これからもっと自分らしく生きるための、メッセージに気付いた時、休職したことを心から感謝できるでしょう。
今回の集団療法では、そのようなテーマを扱いました。
人数は少ない方が、色々話せることもあります。
なかなか休職している人同士で話す機会は少ないですが、似た状況の人と話すことで不安が和らぎ、希望を見いだせるのです。
そのような体験をしたい方は、気軽にいらしてください。