自己主張トレーニング(集団認知行動療法)
2018/03/06 [コラム]
3月2日実施の集団認知行動療法です。
「アサーション・理論編」
人間関係において、なかなか自分の意見を言えないために、それを自分の中にストレスをため込んでしまう方がいます。その人は、できるだけ人間関係で波風立てずに過ごしたいのかもしれません。
「アサーション」とは、直訳すると「自己主張する」ということになります。日本に入ってきたとき、その概念を適切に表す日本語がなかったため「アサーション」というそのままの呼び方が定着しました。
今回は、コミュニケーションには3つのタイプがあり、自分のタイプを知ることを目的としました。
1つ目のタイプは「ノン・アサーティブ(受身的)」です。声が小さかったり、自信がなさげだったり、相手の意見に合わせがちで、反対意見があっても心に秘めておくタイプです。相手に従うタイプです。
2つ目のタイプは「アグレッシブ(攻撃的)」です。声が大きく、物事をはっきり言います。自分の感情をそのまま相手にぶつけたりもします。勝ち負けを重視していて、できるだけ自分の意見を押し通したいタイプです。
3つ目のタイプは「アサーティブ」です。落ち着いているけど、自分の意見を言葉に出してしっかりと相手に伝えます。また相手とは対等の関係を意識しており、最終的には話し合うことでお互いが納得できるようなタイプです。
自分の経験を振り返ってもらい、どのタイプが多いのか思い出してもらいました。
また、アサーションの根底にある「アサーティブ権」という概念について思い出してもらいました。元は基本的人権の概念からきています。
その考えとは、人は生まれながらにして平等である、という考え方です。
人種、性別、年齢、会社などの立場などに左右されず、1人の人間は尊く、あなたの考えは尊重される権利があり、あなたはかけがえのない存在である…
そのようなことを思い出してもらいました。
自信をなくしている時は、自分の価値を過小評価したりしますが、そのようなことは幻想であると気づいてもらいました。
次回は、実践編です。
理論を学んでも実践するには練習が必要なのは、スポーツなどと同じです。
最初は言いやすいところから、言葉に出していく練習をしていきます。
参加されている方が、今後どのように変わっていくか楽しみですね。