トラウマ治療(EMDR治療専門の臨床心理士)|千葉市の精神科は千葉駅前心療内科、メンタルクリニックへ

初診受付中!予約可能時間お知らせ中! 初診のみなさまへ 当院は児童思春期支援指導加算認定施設です 空きあれば当日初診ネット予約可能!! ご予約はこちらから 思春期精神科(心療内科) 当院心理士が認知行動療法の本を出版!! メンタルのための栄養療法 仕事のストレスによる休職、診断書発行 個別対応重視の復職支援 ホントに改善?:脳機能検査導入しています 多彩で役立つグループ療法実施中!! こどもの発達障害検査~こどものASD,ADHD検査 こころの健康テストで受診必要性を自己チェック!!
こどもからおとなまで発達障害総合検査のご案内 心拍変動解析によるストレス検査~心身のストレス指標~ こころとからだのバランスを整えるブレインジム ~動画で紹介~ 発達障害の方にブレインジムを活用する 心身療法(ブレインジム、タッチフォーヘルス)のご案内 ストレス対策治療 からだからこころにアプローチする!!解説 こ仕事のストレスは即休職休養です おとなの発達障害の検査と診断実施中 千葉駅前心療内科チャンネル~メンタルトレーニングと当院治療の最新情報~ ブレインジム解説動画 ~身体のエクササイズからこころへのアプローチ~ こどもの発達(知能)検査:WISC 解説動画5分でわかる当院で行っている心理療法~ 動画解説:おとなの発達障害の診断には多面的問診や検査が必須である 3分でわかる当院の代替療法 ~お薬以外の治療戦略~ カウンセリングとはなにか?:動画解説 動画解説:夫婦カウンセリングの意義と方法について:動画解説 動画解説で徹底解説:ADHDの行動特徴について 動画解説で徹底解説:ASDの行動特徴について 動画解説:パニック障害の治療目標とはなにか? 動画解説:パニック障害の治療戦略 5分でわかる動画解説:こどものカウンセリングについて 5分でわかる動画解説:おとなの発達障害ASDについて 5分でわかる動画解説:おとなの発達障害ADHDについて 動画解説 3分でわかるストレスに打ち勝つためのカウンセリングとは? 悩んでいるあなたへのメッセージ ~当院の集団認知行動療法の記録から~ EMDR治療について こどもへのEMDR治療 ~こどもの心理療法の新たな挑戦~ おとなの発達障害簡易チェックリスト~初診時に持参ください~ こども・思春期によくみられる不安障害 ~カウンセリング実施中~ 不安症状(不安症)の認知行動療法 ~回避行動と暴露療法~ 不登校の要因になるこどもの病態について 千葉駅前心療内科の総合治療案内 カウンセリング治療の目的と必要性 アートセラピー、アーユルヴェーダ(代替医療:東洋医学) ストレスとトラウマの症状とカウンセリング 不登校、ひきこもりに対するEMDR治療 カウンセリングシステム~病状に応じた治療~
  • みなさまへのメッセージ
  • 当院の治療の流れ
  • 認知行動療法
  • リワークカウンセリング~千葉駅前心療内科式リワークプログラム~
  • 女性のためのカウンセリング
  • 育児のストレスカウンセリング
  • さまざまな場面でのカウンセリング
  • ストレスと自律神経、対処法
  • 催眠療法
  • 催眠療法の実際
  • 愛着障害とカウンセリング
  • おとなの発達障害
  • おとなの発達障害診断のプロセス
  • ADHDの検査について
  • アスペルガー症候群の検査 ~自閉症スペクトラムの診断~
  • おとなの発達障害カウンセリング
  • あがり症・社交不安障害とその治療
  • トラウマ 解離 リストカットのメカニズム
  • トラウマ治療
  • 自己理解を深める心理カウンセリング
  • 家族・夫婦間・親子・カップルカウンセリング
  • なぜ家族・夫婦・親子カウンセリングなのか?
  • 不登校・こどものこころの問題カウンセリング
  • 心理カウンセリング
  • 集団認知行動療法
  • うつ病Q&A
  • パニック障害
  • 主な対象疾患
  • うつ・パニック・トラウマの心理療法

患者の気持ち

トラウマ治療の治療者が語る

~薬物療法と心理療法のコンビネーション治療の必要性~

当院には現在大学院博士過程にも所属し、臨床とともに研究活動をおこなっているEMDR治療・臨床心理士である木村肇が在籍しています。
木村は現在EMDR治療の導入がさまざまなメンタル疾患において応用できる治療であるかを研究も行っています。ここではいかに心理療法が大事かを述べていただきます。

アメリカの臨床的実践における精神科医の調査では、ほんどの精神科患者は薬物療法と精神療法を受けていることを示唆しています(Sadock,2008)。多くの患者は、薬物療法と精神療法の併用で治療するのが最良でしょう。たとえば、薬物療法は内省を妨害するうつ病を緩和し、精神療法が必要であることに意識を向けさせる役割を果たす、ためにあります。逆に、精神療法を受けている患者は薬物療法を続ける傾向にあります(Sadock,2015)。長期の維持治療の場合、気分障害、不安症、統合失調症の患者は、現実に生涯のあらゆる時期において、高まる再発のリスクと共に生きています。

臨床医の義務は、教育的な検討を継続し服薬の重要性を強めること、向精神薬は病気を治しはしないが、苦痛や能力低下を生じさせないようにするということを理解させることにあります(Sadock,2015)。サドックは、カプラン臨床精神医学テキストやカプラン精神科薬物ハンドブックで、精神療法に意識を向けさせる服薬遵守、そして、精神健康の回復・治療に、精神療法(心理療法)は欠かすことができないことを提示しています。

そこで日本の精神保健の現状を顧みますと、OECD・経済開発機構は、『日本の精神医療制度はOECD諸国の中で、精神病床の多さと自殺率の高さなど悪い意味で突出している。また、日本がうつ病や不安神経症などの軽度や中程度の精神疾患にも注意をむけるべきと提案し、心理療法を中心として、軽・中程度の患者のためのエビデンスに基づく広く行き渡った治療プログラムの作成を検討すべきである』と勧告しています(OECD,2015)。厚生労働省の調査で、医療現場での精神療法を十分に行われていると答えた日本の医療機関は、わずかに過ぎないとしています(厚生労働省,2004)。実際、臨床現場でも精神療法を受けた経験があるという患者を見受けることができないでいます。この現状に具体的な対策として、OECDは、心理療法の拡大のためプライマリケアという制度導入を提案しています。

プライマリケア(一次診療)は精神症状を呈した患者の第一義的な受け皿で家庭の健康保健に根付つく総合医の下、投薬及び精神科医、心理療法家への紹介などのサービスを提供するものです。精神疾患に対する門戸を広げ、また偏見の排除にも役立つかもしれません。現状の日本は上記のとおり、この体制になく、患者が求めている心理療法の需要に対する供給が追い付いておらず、ほとんどの患者があって然るべき治療を受けられないでいます。日本の突出した自殺率の高さを鑑み、患者の抱える問題の大部分に対処でき、かつ継続的なパートナーシップを築き、家族及び地域という枠組みの中で責任を持って診療する臨床医によって提供される、このプライマリケア制度導入、そして精神科医、臨床家へとつなぐ、が検討すべき喫緊の課題ではないでしょうか。

この課題に対し社会的に取り組むには、OECDが勧告するとおり、心理療法を中心として、エビデンス・科学的根拠に基づく広く行き渡った治療プログラムの作成を検討する必要があります。そこで、国際トラウマティック・ストレス学会(2000)、英国医療技術評価機構(2011)、WHO・世界保健機構(2013)は、トラウマに対処できる効果的な方法としてEMDR療法を掲げており、本研究は、ここに焦点を当てました。精神症状の基底に過去及び現在のトラウマやトラウマテックな出来事があるとされていますので、過去を扱うことができるEMDR療法の拡大がこの課題に応えることになります。本研究の目的は、安全でエビデンス・科学的根拠に基づいた精神療法・心理療法が広く行き渡るところにあり、そのための知見を探索して参ります。