トラウマやストレスによっておこる症状とカウンセリング
1)不安症状
トラウマの出来事がおわったあとでも不安の症状はきたします
トラウマを連想させるような状況や場所などが引き金になって、不安の症状がでることがあり多くは悲観的な思考とむすびついています
2)トラウマを再体験すること
トラウマについて考えたくないのにもかかわらず考えてしまう、あるいはフラッシュバックをおこし、トラウマを一種のイメージとして経験することがあります
考えたくないのにもかかわらず、考えてしまう、振り払えないなどのこともあります
3)覚醒の亢進
覚醒が高まると、感情的にはいらいらしてしまったり、びくびくしたり、そわそわしておちつかないなどの症状をきたすことがあります
集中困難になってしまうなどもあります
人間にとってちょうどいい覚醒の度合いというものがあります。それを超えてもあるいは低すぎても調子がわるいものであります。
覚醒の亢進によって不眠も多くは伴います
4)回避症状
トラウマや辛い体験がおこったあとに、その苦痛などをどうにかしようというこころの働きがおこる。つらい体験やトラウマを思い出すことを避けることをいいます
一種のこころのブロックともいえるでしょう。
5)怒り、イライラ感、気分のおちこみなど
トラウマやストレスを受けた人は怒りっぽくなったり、いらいらするなどの症状をきたすことがあります。感情が不安定となることもあります
また悲しくなったり、絶望感や悲観的となることも多くあります
6)自分を否定的にとらえる、自責的となる
トラウマやストレスをうけると自分自身を「自分はなにもかもだめな人間だ」とおもったり「どうしてこんなことをしたのか」と思ったりすることがあり、自分を責めてしまったり、自分を恥ずかしいとおもったりするなどのことがあります。
ストレスやトラウマを上手に処理する適応的な情報処理とは
認知心理学のモデルで適応的な情報処理理論というものがあります。
嫌な出来事やストレスなどがあると、不安になったりうつになったりすることがあります。
あまりのも苦痛が強いときにはそのような体験を我々は作りかえたりしようとします。
そのためにはそのような辛い体験をわれわれは思い出し、そしてその状況などを考えて夢で再体験をしたり、人に話をすること、そして書き留めることなどを通して、なんどもそのような体験にアクセスするわけです。それによってストレスなどへの対処方法なども考えつき、つらい体験はうすめられ、過去の体験はつらい体験として切り離すことができることとなるわけです。
この上手にストレスやトラウマに対処するにはやはりカウンセリングや心理療法の役割は大きいであろうと思われます。
千葉駅前心療内科ではカウンセリング重視にて日々診療をおこなっています。
カウンセリングは自己治癒力を引き出す治療です
人間にはだれしも自己治癒力といって、回復にむかう力を保持しています
しかしなんらかの原因でそれが阻害されている場合は、うまく癒しの方向にむかうことができずとどまってしまうわけです。この自己治癒力をうまくひきだすのが我々の仕事であり、役割であるとおもっています。人間は本来自己成長するものであり、われわれはそれをアシストする役割であろうと思われます。こころの治療にいかにカウンセリングが大事かはいうまでもありません。
千葉駅前心療内科ではカウンセリングを主体に自己治癒力を引き出すことを目標に診療しています