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催眠療法の実際 ~千葉駅前心療内科における催眠療法の進め方~

<不安ストレス身体症状緩和のための治療としての催眠療法>

進め方とは?
個人差、体調にもよるため、アセスメントをした上でどんな進め方をしていくか、その方に合った方法をご相談しながら進めていきます。3回目以降で行っていきます。
  1. Step1:
    面談にて、目的やテーマを明確にします。
  2. Step2:
    被暗示性テスト:催眠に慣れて頂き、その方に合った方法を検討していきます。
  3. Step3:
    催眠療法の実施
目的は?
リラクセーション、カタルシス、痛みの緩和、症状除去、行動変容などを目的としています。
例えば、
  • 緊張、不安、恐怖などのコントロール
  • 爪噛み、夜尿、乗りもの酔い、偏食、過食、赤面恐怖、あがり症、対人恐怖、どもり、吃音、不眠に対して。
  • 免疫力を高めるためのアプローチ(ストレス緩和、免疫疾患など)
  • 心因的な原因よる痛みの緩和(ペインコントロール)
適応する疾患・病態
  • 神経症圏(不安障害など)
  • 身体化しやすい方(身体表現性障害など)
  • 身体疾患の方(偏頭痛、高血圧など)/li>
※根本原因についての検討が必要な場合には、カウンセリングにて問題の整理・対処力向上を行った後、導入を判断させて頂く場合があります。
例えば、学力向上のための催眠を希望された場合、勉強せずに学力は向上しません。寧ろ、十分な勉強をしているにも関わらず、不安や緊張のために、日頃の実力が発揮できない場合に、緊張や不安を減少させるための催眠を行っていきます。
技法

催眠技法には、自分で行う自己催眠と他者から行う他者催眠の方法があります。また催眠技法には、色々な方法がありますが、その一部をご紹介します。
自己催眠:自分で行います。代表的なものには、自律訓練法があります。
他者催眠:セラピストと共に行います。

1 催眠情動調節法

イメージや身体感覚を用いて、マイナス感情の中和やストレス解消などを目標とします

2 メンタルリハーサル法

催眠状態にて、苦手場面を上手くこなしているイメージを繰り返し練習します。

3 時間再構成法(年齢退行(退行催眠)/年齢進行)

催眠状態にて、過去の時間に戻り記憶を回想します。又は未来へのイメージを描いていきます。

4 自我状態療法

催眠状態にて、心の中にある色々な自我状態(部分)にアクセスして心のバランスの調整をしていきます。

5 その他の心理療法と組み合わせによる催眠療法

例えば、エクスポージャー、アサーショントレーニング、Brainspotting等との組み合わせなどを行います。

※ Brainspottingとは
Daivd Grand,Ph.Dにより開発された新しいトラウマ治療の心理療法です。神経と感情的経験に関連がある目の位置を特定することでブレインスポットを用いて、自己観察をしながらトラウマ処理を行います。