千葉駅前心療内科|不登校の要因にもなる子供でみられる病態

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こどもの発達障害について

こどもの発達障害については、専門検査を要するためこどもの発達障害が疑われる場合は専門病院へご紹介させていただくこととなります。特段発達障害的な要因がない場合は、当院での心理療法やカウンセリングは可能と思われます。

※こどものこころの治療はカウンセリングが主体となります。
よって、お話ができれば、カウンセリングにて治療することが可能です。こどもさんであればなかなか言語化が難しいところはありますが逆に言葉にできれば、よくなることもあり得ます。

※※しかし未就学児などでまだ十分にお話ができない場合
カウンセリングは難しいこともありますのでご注意ください

不登校の要因にもなる子供でみられる病態

子どもの過敏性腸症候群 (IBS)

「学校にいこうと思うとお腹がいたくなって、下痢になる」といった子どもの悩みにみられるのがIBSです。これは、主として大腸の運動および分泌機能の異常で起こる疾患の総称です。検査を行っても炎症や潰瘍といった器質的疾患が認められないにもかかわらず、下痢や便秘、腹痛とそれに関係する便通異常が慢性的におこります。
IBSには、便秘型、慢性下痢型、混合型、分類不能型があります。IBSは心理的なストレスや不安、生活習慣の乱れなどが原因で、自律神経が乱れるため症状です。
腸の動きとストレスには密接な関係があります。人は不安を感じると交感神経が有意になります。ストレスで不安があると、腸が働きすぎ、蠕動(ぜんどう)運動が過剰になり、大腸の中を便が速く通過してしまい、しっかりと水分が吸収されないまま排便されてしまいます。
IBSの子どもは、以下のような予期不安を感じていることがあります。

  • 学校にいく途中でお腹がいたくなってウンチを我慢できなくなるのではないか?
  • 授業中、何度もトイレにいってしまい、皆に注目されてしまうのでは?
  • 満員電車に乗ったら、すぐトイレにいけない!
  • 最悪、みんなの前で出てしまう!!

上記のようなことを考えすぎてしまうと、学校にいくのが怖くなり、学校を休みがちになってしまいます。
治療としては、ストレスや自律神経を改善させること、予期不安を強くする考えかたを修正する認知行動療法を行います。また、場合によっては生活習慣の見直しや、学校側の環境調整などは必要になるでしょう。
当院でも認知行動療法カウンセリング行っています。受診をご検討ください。

子どもの強迫症(強迫性障害)

強迫症は、「自分でもおかしいと分かっているけど、止められない」という悩みをもつ症状です。例えば、手の汚れなどを過剰に心配してしまい、自分の身の周りのものを清潔にしたりする洗浄行為がやめられなかったり、汚いと思っている物を過剰に避けたりすることがあります。子どもや思春期における発症率は0.5~1%程度といわれています。頭のなかに不快な考えやイメージが浮かんできて、消えてくれません。そして、その不快なイメージを消すための行動を過剰に繰り返してしまいます。自分でも「こんなにやらなくても大丈夫なはず・・・」とわかっているのに、止められないのが非常に辛い症状です。
上述した不潔恐怖・洗浄強迫以外にも、以下のような強迫症をもつ子どもがいます。

確認強迫のタイプ
 「玄関の鍵を閉め忘れていて、泥棒に侵入されるのではないか」「何か自分が忘れ物や落し物をしているのではないか」といった強迫観念が浮かび、強い不安を感じています。さらに、そのような不安を打ち消すために過剰な確認が止められなくなる症状です。


縁起強迫のタイプ

独特なゲン担ぎがやめられなかったり、不吉な数字などを過度に恐れる症状です。4の数字を見たり、お墓の前を通ったり、霊柩車を見たりしたときに、「不吉なことが起こる」と考え強い不安が起こります。そして、不安を中和するための儀式などを繰り返してしまうことがあります。

加害恐怖の強迫観念タイプ

 「自分が誰かを傷つけてしまう、誰かに酷い暴言を吐いてしまうのでは」といった内容の強迫観念が頭に浮かぶ、それが消えない。絶対にそんなことはしたくないけど、「もしかしたらどこかでやってしまっていたかもしれない」、あるいは、「いつか、衝動的にやってしまうかもしれない」と深く考えてしまい、そのような強迫観念を必至に打ち消そうとします。

強迫症の治療には、強迫症を専門とする認知行動療法を行います
ぜひ当院で強迫症専門の認知行動療法を受けてみてください。