当院は千葉市医師会会員。精神神経学会専門医・精神保健指定医・日本小児精神神経学会会員・医学博士の院長が毎日診療しております。JR千葉駅、京成千葉駅 徒歩3分<精神科、心療内科、思春期精神科>
うつ病などによる休職、そして復職、適職の判断について
<復職可能性、適職かどうかの判断と認知機能>
たとえばうつ病により休職、そしてその症状の改善(寛解)や回復は症状レベルでの変化でとらえられてきていました。 しかし実際に症状的には改善があっても、仕事面や対人関係面といった社会機能の改善が十分ではないためにうまく復職ができていないケースも存在します。 とくに認知機能の問題はこれら社会機能の問題と密接にかかわっています。
あるストレスが加わったときに個人がどうとらえるか?: 認知的な意味づけ
そしてそのストレスにどのように対処行動をとっていくか?: 問題解決能力、処理能力
「記憶機能」「不適応的な認知のゆがみ」「集中力の低下」「問題解決能力の低下」などの認知機能が仕事への適応力や対人関係面の問題と密接にかかわっているとおもわれます。 症状だけがよくなったとしてもこれらの認知機能の問題があれば、スムーズな復職の障害となることがあり、それにより再休職となることが度々あります。
そこでこれらの認知機能を検査し、復職への判断のひとつのツールとして、利用することで、復職の判断ができるのではと考え、千葉駅前心療内科ではうつ病をはじめとした疾患で休職中の方むけに認知機能検査をおすすめしています。
復職(仕事復帰)のために要するのは症状の改善のみならず、認知機能の改善も必要です。物事を柔軟かつ合理的に考え、そして上手に仕事などの場面において問題や課題を解決していく問題解決技能は認知機能の一部です。