問題解決に向けた千葉駅前心療内科の心理療法カウンセリング
当院ではさまざまな悩みや問題の解決にむけて心理療法やカウンセリングを通して、思考や感情などを上手に整理していくサポートを行っています。
当院でおこなっている心理療法、とくに集団認知行動療法にて扱った内容を中心にここでは記載したいとおもいます。
ものごとを違った角度から考えること、そしてもう1回見直してみることの大切さにきづいていだくことがカウンセリングや心理療法では大事であり内省力が大事であろうとおもわれます。
千葉駅前心療内科では「こころ」に刺激を与え、そして変化を起こし、変わっていくパワーをつけていくことを目標にカウンセリングや心理療法を行っています。
現状をよくしたい、変えたいなど考えているかた、当院にご相談ください
1. 問題解決法
問題解決法 1
問題を解決するためには、まずは心構えが重要であると伝えました。
・まずは問題があることを受け入れます。
・問題を細かく分解していきます。
・問題は解決すべきものである、という問題に向き合う姿勢を伝えました。
問題解決には「現状」「理想」の状態を把握し、その状態を明確にすることが、問題解決につながります。
その状況を把握し、問題の原因となっていることを突き止め、問題解決のための資源などを探しました。
そして、なんども、それぞれの状態を比較し、問題解決に必要なステップを細分化し、問題解決のためのヒントに気づいてもらいました。
問題解決法 2
問題を解決するためには「問題」「目標」を具体的に定義すればするほど、問題解決に近づく事を理解してもらいました。そのために、その状況を具体的に想像して、細かいところまでイメージしてもらいました。
そして、問題解決のためのステップを細かくするために、たくさんの解決策を考え、最後にそれを一連の映像で詳細にイメージを行いました。具体的に、細かいところまで想像することにより、1つ1つのステップが具体的に行い易くなることを体験してもらいました。
最後には行動計画として、最初からの手順を細かく書き出すことで、具体的に行動を起こす手順を文章で明確にしました。このように、目標達成までのステップを何度も体験することで、より達成へ近づくことができました。
2. 人生をふりかえる
「人生を振り返る」
まずは、それぞれの人生を誕生から、現在の地点までを表にしました。
その表には、人生の中で印象的な出来事を書きました。
進学、卒業、就職、転職、休職、退職など転機となる出来事を記入しました。
また、親友との出会い、大きな影響を与えた人出会い、別れ、結婚など人間関係における、出来事も記入しました。
また、何かを成し遂げた、資格を取得した、賞をとったなど、人生で達成感を感じる出来事も記入しました。
そして、気分的に楽しかった時期、充実していた時期、逆に、孤独感、寂しさ、もんもんとしていた、などの感情の変遷も記入してもらいました。
そして、ペアになり、それぞれの人生を語る、という事を行ってもらいました。
人生は現在だけを切り取ってみると、不幸や、挫折と感じるかもしれませんが、いい時もあれば、悪いときもある。
そして、一見悪い出来事のように見えたけども、それがあったからこそ、新しい進路に進んだ、など、あとになってみないと、その意味がわからない事にも気づいてもらいました。
それぞれの出来事を語る事により、自分の中で確かに自信があったり、やる気に満ち溢れていた時など、自分の人生には既に支えとなる強みが、すでにある事に気づいてもらいました。
「人生を振り返り、意味づけを変える」
人生には色々な転機があります。その出来事を境に、今までの価値観が変わる体験もあったでしょう。
今回はそのような転機となる体験を選び、その意味づけを変えていきました。
例えば、今まで明るく社交的だった人が、その出来事を機に、少し暗く、人に対しても本音を言わなくなった。あるいは、それまで自信に満ちていたのに、人の顔色をうかがうようになった、などの変化です。
客観的に振り返った時に、その出来事が起こったとき、もっと起こり得た悪い事と比較して、それ程最悪の出来事は起こっていないことに気づいてもらいました。
また、それが転機になり、本当にやりたいことをやった、進路を変更した、付き合う人達を選ぶようになったなど、その出来事があったからこそ、いい方向に物事が動いていることにも気づいてもらいました。
このように人生というのは、過去の出来事は変えられないですが、その意味づけをかえる事により、自分の人生が今までとは違ってとらえられる事ができるのです。
そして、個々の出来事だけではなく、人生全体でとらえることにより、自分の人生自体の意味づけを変えていきました。
そうすることにより、今おかれている状況、そしてこれから起こりうる未来も自分で対処できる感覚を体験してもらいました。
3. 自分を知りそして相手をしり共感すること
「アイデンティティを知る」
自分がどんな人間なのかは、ある程度認識していると思います。
しかし言葉というのは、多くの情報を削ぎ落としています。
言葉ではなく、もっと多くの情報を引き出すために、自分自信をシンボルとして、表現してもらいました。
イメージ、音、動きなどを使い、自分自身を表現してもらいました。
それによって、さらに自分がどのような人間なのかのイメージを明確にし、自分自身への理解を深めてもらいました。
「相手のいい点に気づく」
相手の人と話す時に、どのような点に惹かれるのかに、気づいてもらいました。
声のトーン、スピード、ジェスチャー、あるいは相槌の仕方、話す内容、相手への話題の振り方…など、どのような点に惹かれるのか、全員の人と話してもらい、その点に気づいてもらいました。
さらに、全てをまとめ、自分はどのような点に魅力を感じ、大切にしてるかを認識を深めました。
相手へのいい点をフィードバックをしたことにより、それぞれの方が、改めて客観的に自分を見た時に、自分では気づかなかった魅力に気づいてもらいました。
「相手とのいい関係を築く」
コミュニケーションにおいて、まず大切なのは相手との信頼関係を築くことです。
自分が思っていることを伝えたいと、はやる気持ちはわかりますが、それが上手くいくのは相手との信頼関係ができてからです。
人は安心できない時、不安を感じます。
まずは相手に安心感を提供してあげましょう。
人は自分と似た相手には安心感を感じる傾向があります。それは理解しやすいからです。
似ていると感じさせるために、声の大きさ、話すスピード、しぐさ、姿勢、などを相手に合わせていく練習をしました。
また、会話の内容を時々要約して返すなどの練習を行いました。
「相手を理解し、共感する」
人は誰しもが、自分の事を理解してもらいたいと思っています。
そしてそのように自分を受け入れてくれる人を好ましいと思ったりします。
今回は相手がどのような気持ちで話しているかを推測し、それを相手に返していきました。
自分の話をしっかりと受けてもらえた時の感覚、そして相手の反応を観察したりしました。
また自分の感情に気付き、表現することの大切さも理解してもらいました。
参加された方が話すことの楽しさを感じられているようで、とてもいい表情をされていました。
集団療法のいい点は、いろいろな方と話す機会が多いことです。
気分の状態がよくなっていく時には、必然と人との関わりが多くなってきますが、参加された方にとっては、そのきっかけの場となったようでした。
「エンプティチェア」
相手とコミュニケーションを取るときに、「自分」「相手」「第3者」の立場から、物事を眺めてみました。
実際に、「自分」「相手」のスペースには椅子を置きました。
そして、その椅子に座ると、その人の考え方、感情を体験し、その人になりきって言葉にすることを、何度か行いました。
「自分」「相手」「第3者」の立場を行き来することにより、より多くの視点、客観的なものの見方に気付いてもらいました。
もう一つも同じ考え方を元にワークを行いました。
問題となった状況を再現し、その時にどうすればよかったのか、相手はどのようにふるまっていたのか、など2人でペアになり、いろいろな可能性を話し合いながらワークを行いました。
2つのワークを行ったことにより、客観的に物事を見るとはどういうことなのかを体験を通して理解してもらいました。